2022.12.19
財務
No1. 決算書を活用できていますか?
確定申告書は、利益と税金だけを確認する資料ではない!
法人経営をされている社長であれば、年に1回、決算から2ヶ月(又は3ヶ月)後に、税理士に依頼し、確定申告書を税務署に提出しているはずです。
みなさんは、提出後の確定申告書に入っている決算書を見ていますか?
決算書を活用し、自社の財務状況を「見える化」してみましょう。
貸借対照表の読み方編
活用の初めの一歩
まずは、決算書の貸借対照表をみてみます。
手順1:次の四つの文言を探して、文言とその横の数字を蛍光ペンでハイライトしてください。
①「流動資産」②「流動負債」③「資産合計」、④「純資産合計」。
手順2:①「流動資産」を②「流動負債」で割って、100をかけてみましょう。
例として、①「流動資産」150万、②「流動負債」100万
150万 ÷ 100万 ✕ 100 = 150%
手順3:④「純資産合計」を③「資産合計」で割って、100をかけてみましょう。
例として、③「資産合計」1,000万、④「純資産合計」200万
200万 ÷ 1,000万 ✕ 100 = 20%
上記、手順2 で算出した割合を「流動比率」、手順3 で算出した割合を「自己資本比率」と呼びます。
ただし、算出しただけでは良いか悪いか判断がつきません。次の2つの「ものさし」を使って比較測定してみましょう。
ものさし 1【過去との比較】
前期、前々期の貸借対照表も上記1~3までの手順で流動比率と自己資本比率を算出します。
2つとも値が高い方が良い指標です。
どうですか、上がってますか、それとも下がっていますか?
ものさし 2【ベンチマークとの比較】
流動比率は150%以上、自己資本比率は 30%以上は少なくとも満たしていたいです。
みなさんの貸借対照表はどうでしたか?
流動比率、自己資本比率は、会社の安全性(倒産に対する耐性)を測る指標です。
過去との比較をして指標が下がっていたり、ベンチマークを満たせていなかったりした場合は、早めに対策を行う必要があります。
財務の「見える化」を経営のツールとして導入されたい方は、お気軽にお問い合わせください。
梅澤太陽税理士事務所
梅澤 太陽
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